ここ数年、夏は窓の外側にグリーンカーテンを作っています。
簾やシェードを設置するのもよいのですが、植物で作るグリーンカーテンは根から水を吸い上げて葉から放出する「植物の蒸散作用」によって葉の表面温度が夏でも周囲より低く保たれるので、部屋に入ってくる風も涼しい!
葉によって作り出される緑陰が目に涼しく、花を楽しんだ後は、実を収穫して食べることもできる。
電気代のかからないエコな夏の暑さ対策として一石二鳥です!
画像のゴーヤカーテンは苗3つから。
グリーンカーテンに適している植物は?
グリーンカーテンに適しているのは、ずばり 朝顔とゴーヤです。
この二つは、つる性で成長が早く日射しの強くなる真夏にどんどんと大きな葉を広げて成長します。そして葉が薄いので室内から逆光となった時に美しい緑陰を見せてくれる!
その年により、花を楽しみたいなら朝顔、収穫して食べたいと感じたらゴーヤを選びます。
最近よく見かけるようになったグリーンカーテンに宿根朝顔があります。
「宿根」という名前の通り、この種類は東京くらいの暖地であれば、冬に地上部が枯れても暖かくなるとまた出てきます。
普通の朝顔に比べて非常に強健で夏は10m以上にもなり10月頃に最も美しく濃い紫色の花を咲かせます。
ただ、葉の色が濃いので、部屋の中が少々暗くなってしまうことがあります。
ゴーヤによく似たヘチマも宿根朝顔と同じように葉が大きく厚いので、室内が少し暗くなります。
ちょっと変わったグリーンカーテンに挑戦したいなら、パッションフルーツがおすすめです。
花もとっても個性的で、うまくいけばその後に甘酸っぱい実が収穫できます。グリーンカーテンとして成長するまでに数年かかりますが、出来上がれば毎年楽しむことができます。
グリーンカーテン成功のコツは「摘芯」をすること!
最初にグリーンカーテンに挑戦した時は、ひょろひょろと伸びただけでカーテンとしては大失敗でした!
それは摘芯をしなかったから!
植物は「頂芽優勢」という性質があり、基本的に先端の芽が伸びます。
そのため何もしないでいると、先端からまっすぐに1本のつるが伸び、グリーンカーテンにはなりません・・・。
摘芯(葉が7~8枚の頃に、つるの先端を切る)をすると、わき芽がたくさん出て、つるの本数や花芽が増えるのです。
かわいそうな気もしますが、そうすることによってわき芽にも栄養がたっぷり行くことにな植物のためになるので必ず敵芯をしましょう!
ゴーヤーは巻きひげという部分が勝手にネットに絡まっていきますが、伸びる方向を修正するときには、紐などを使ってネットに結びます。
グリーンカーテンを育てるコツ
- 摘芯を行う
- 地植えでないなら、深めのプランターを使う
- 水をたっぷり与える
- 肥料を与える(あげないと葉が黄色くなってきます)
ゴーヤカーテンを設置すると、毎日朝夕の水やりが欠かせませんが、朝起きてグリーンカーテンを見た時に「ぴん!」と張った美しい緑を見ると元気がでます!
グリーンカーテンになる朝顔やゴーヤの苗が園芸店やホームセンターに出回るのは4月から6月くらいまで。
夏に日差しを遮るカーテンを完成させるためには、遅くとも6月の早い時期には植え付けとネット張りを終えましょう♪