「水の都」「東洋のベニス」などと称されるタイ・バンコク。
その中心部を蛇行しながら縦断する大河チャオプラヤ川一帯は、「オールドバンコク」と呼ばれ、寺院や中華街など観光スポットが集中しています。
近年、観光客の増加に伴いバンコクの交通事情は大きく変化しています。
バンコク王宮周辺へのアクセス①水上バス
三島由紀夫の小説「暁の寺」に出てくるワットアルンや、 大寝釈迦像があるバンコク有数の世界遺産であるワットポー、エメラルド色に輝く翡翠の仏陀像があるワットプラケオへのアクセスは、これまでは水上バスが圧倒的に便利でした。
BTSシーロム線の「サパーンタークシン駅」を降りてすぐ、サートーン船着場から様々な行き先の水上バスに乗船できます。
渋滞に煩わされることなく、チャオプラヤ川の風を感じながらゆったり移動できるのはとても爽快!
今まで、寺院周辺はタクシー料金が随分高かったり、つかまらなかったりして移動の不便な場所とされていました。
ホテルから寺院へ直行するならば、タクシーやトゥクトゥクも便利ですが、問題は帰りです。
多くの方が「寺院巡りの後の、タクシーやトゥクトゥクの値段交渉が億劫だった」と感じられたのではないでしょうか。
船ならば、値段は決まっているので交渉の必要もありませんし、なにより船上から眺める景色は美しく、旅行気分が盛り上がります。
船着場が遠いバンコク中心部のホテルに滞在しているならば、行きはタクシーでワットポーへ、そこから渡し舟で対岸のワットアルン見物へ行ったり、歩いてワットプラケオへ。
復路はワットプラケオから北へ徒歩3~5分のところにあるターチャン船着場から乗船してサートーン船着場までチャオプラヤ川を下る、というのも良いですね。
※2020年春時点ではワットポー最寄りのターティアン船着場は閉鎖中のため、ワットポーのみ観光したいという場合には、地下鉄またはロングテイルボートで移動という選択が楽です。
2019年バンコクの水上バスが変わりました
バンコクの運河では「エクスプレスボート」など複数の水上バスが運行されてますが、ローカル色が強くて観光客には利用しづらいこともあり、ツーリストボートという観光客用のボートが用意されていました。
しかし変化の激しいバンコク。
2019年にはツーリスト用ボートが廃止されてHOP ON HOP OFF 「BOAT 4U」へ生まれ変わりました。
船もとてもきれいになり、快適です。
当然 料金も値上がりして、一人60Bへ。
2019年12月当時、船着場に設置されている看板は以前のツーリストボート表示のままでした。
この看板を見て「40Bって書いてあるよ」と聞くと「これ前の看板なのよ~まだ変わってないの」と苦笑して新しいパンフレットを渡してくれました。
ちなみに
BOAT4Uの乗車賃
1回券(Single trip):60B
1日券(24Hrs.):200B
2日券(48Hrs.):300B
3日券(72Hrs.):400B
滞在中に何度も船移動する場合はお得ですね。
ワットポー最寄り 閉鎖中のターティアン船着場へ降りる裏技
2019年12月の確認時点では「ワットポー」最寄りの「tha tien」は改装中のため、全ての水上バスは停船しません。
そのため、ワットポーへの水上バスでのアクセス方法は、「ワットプラケオ」の最寄り駅であるTha Changで降りて、そこから歩くことになります。
ターチャン船着場からワットポーまでは徒歩15分くらいかかってしまうので暑い時期は酷です。
でもロングテールボートなら「ワットポー」まで徒歩3分のターティアン船着場へアクセスできますよ。
サートーン船着場から一人100B、水上バスなら20~30分かかるところを10分弱の時間でターティアン船着場までひとっ飛び。
ちょっとしたアトラクション気分も味わえて二重に満足できます。
バンコク王宮周辺へのアクセス②地下鉄サナームチャイ駅
2019年9月に「ワットポー」から徒歩3分ほどの場所に新しい地下鉄の駅ができました。
「Sanamchai駅」です。
バンコクの中心部「スクムウィット駅」や「シーロム駅」「バーンワー駅」などから運行している地下鉄(MRT)のBLUE LINE利用で行くことができます。
ブルーラインに乗車してしまえば、乗り換えなしでワットポーの地下鉄最寄り駅「サナームチャイ駅」にアクセス可能。
「サナームチャイ駅」下車後、ワットポーまでは徒歩3分ほどです♪
これに伴い、
バンコク中心部に滞在している場合には、
水上バスよりも、地下鉄が「ワットポー」に最も手軽にアクセスできる移動手段となりました。
バンコク王宮周辺への移動手段は地下鉄?水上バス?
ワット・ポーへのアクセスを、地下鉄と水上バスのどちらにするかは、滞在するホテルのエリアによって異なります。
バンコク市内の中心部にホテルをとっている場合は「地下鉄のブルーライン」を利用した方が「ワット・ポー」までは最短 かつ 乗り換えなしでアクセスできて便利です。
特に、
SiLom駅や、Sukhumvit駅 周辺に滞在するならば、
ワット・ポーの最寄り駅である Sanamchai駅まで、
地下鉄のブルーラインで乗り換えなしで移動できます。
一方、
チャオプラヤ川沿いのホテルに滞在して、
BTSの「サパーン・タクシン駅」が最寄りの場合は、
水上バスを利用した方が圧倒的に便利です。
まとめ
どんどん変わりつつあるバンコク。
行く度に電車路線も伸びているし、新しい水上バスも出現していて驚きます。
2019年にはMRTに「サナームチャイ駅」というワットポーから徒歩3分の新駅ができて、とても便利になりました!
個人的には、バンコクに行ったらチャオプラヤ川近くのホテルに滞在して川沿岸の景色や水上バスを一度は楽しみたいと思っています。
チャオプラヤ川の水上バスは昼だけでなく、朝も、夜景もまた違う景色を見せてくれます。
ロングテイルボートと新しくなった4Uは体験できたので、次はディナークルーズもいいな!