正直言って、注文住宅において「割引」というのは本当にできているのかいないのか、よくわからないものであります。
初めから良心的価格を出しているような地元密着型の工務店さんに、むやみに割引交渉をすると相手の気分を害してしまうこともあり得ますので気をつけなければいけません。
でも、大手ハウスメーカーはもともと広告費ですとか、割引予定分を大きく上乗せして見積もりを出していることが多いので 割引交渉をせずに契約してしまえばハウスメーカー側としてはラッキーで、施主としては払わなくていい金額をペイしてしまうことになるのでは?と思います。
ハウスメーカーから提示される割引額からさらにがんばってもらう
最初の見積もりが出る時に、こちらから何も言わなくても 「今〇〇キャンペーン中ですので」と様々な工事費等を割引したものを提示されると思います。
そこからさらに「うーん」と他社の相見積もりなども引っ張り出して割引をがんばってもらいましょう。
契約大詰め時に、上司がでてくるタイミングで「では私の権限で〇月〇日までに契約していただけるならば・・・」とさらに割引をしてくれることでしょう。
工務店と違って、ハウスメーカーは値引きをしても建材の質が下がるという心配はありませんし、割引交渉は当然するもの。
それに割引可能額も始めからだいたい決まっていると思われますので遠慮なくこのプロセスを楽しみましょう。
割引した見積もりを出してもらった後は減額調整
上司が出てきて「ここまでが限界です!〇月末までの契約をお願いします。」というところまで割引した見積もりを出してもらったら、あとは後日です。
減額調整=「The 予算削減祭り」の始まりです。
我が家の場合、もともと営業さんに「不要なら後から削減すればいいですから」と勧められるままに ハイグレードなものを組み込んでいたこともあり300万以上を予算削減しました。
減額調整したもの
- 堀ごたつ
- エアコンの隠ぺい配管を取止め→エアコンも施主支給可能に
- 2階スタディスペース用カウンター造作
- スタディスペース上部収納棚造作
- 洗面Wボウルをシングルへ
- 広めのユニットバスを普通サイズへ
- キッチンの床暖房
- ルーフバルコニーのルーバー手すりをスタンダードな格子手すりへ
- 外構工事(コンクリート、ウッドデッキ)は外注
洗面Wボウルや掘りごたつ、空調の隠ぺい配線はもともと「必要ないかなー」と思いつつ入れておいたものだったのでサクサクと削減していけました。
ウッドデッキなどの外構工事やエアコン施主支給は、別途、ペイしなければなりませんが、ハウスメーカーを通すよりもかなり割安に手配できます。
バルコニーのルーバー手すりは、見た目はカッコ良いのですが メンテナンスが大変💦
しかもルーバー手すりを普通の格子手すりに変更するだけで50万も減額に!
ウハウハで削減しましたよ!
なぜ最初にルーバー手すりを選んでいたのかすらわからない。
営業さんが減額対象用に入れておいてくれたのかなぁ?
床暖はリビングダイニングが床暖であれば部屋の暖かさはこちらで充分カバーできます。
キッチンでスリッパを履いたり、厚手の靴下を履いていると床の暖かさは感じられないので、なくても結果、問題なしでした。
もし、キッチンが独立した部屋タイプなら床暖があった方が便利かと思います。
予算削減祭りのハイに陥って、必要なものまで削減しないように気をつけましょう( ̄∇ ̄;)
注文住宅契約前に造作工事やサービス手配を交渉する
できる限りの予算削減を行いつつ、間取りプランや設備の相談打ち合わせの時に、じわじわと無料オプションやサービスも交渉しましょう。
毎回ずっと「これつけて」「これサービスにして」と言い続けるのはお互い嫌気がさしてくるので、2,3回の打ち合わせにつき一つ、何かをサービスしてもらえれば上々です。
例えば、何か良いことがあって営業さんが機嫌良い時、逆にミスがあって恐縮してくれている時、予算が足りなくて落ち込む施主に同情してくれている時などが交渉チャンスでしょうか( ´艸`)
カーテンレールや、簡単な造作などにかかる金額は家造り全般にかかる費用から見たら些細なものですが、良く考えれば数万円です。
数万円といえば、普段、買い物をする時には充分迷う金額ですよね。
面倒がらず、遠慮せず、こういった交渉は契約前にしておくことです。
契約をしてしまったら、ハウスメーカーはもう無料サービスやオプションに応じる必要はなくなりますし、家の施工が開始したらトラブルでもない限り営業さんと話をする機会もなくなります。
(施工開始後に、棟梁と仲良くなることができれば、棚やニッチなどサッとつけてくれることはあります。)
設備のグレードアップや造作の棚などをサービスしてもらえれば、契約後の予算オーバーを減らしていくことができます。
交渉成功したもの
- ルンバ置き場造作
- キッチンの水栓をタッチレス電動へグレードアップ
- 施主支給した郵便ボックスやインターホンなどの取り付け作業
- 電動シャッターへグレードアップ
契約の直前までチャンスを見逃さない
営業Tさんの上司さん方々も同席のうえ、「〇月〇日までに契約のお願い」をされた後日。
打ち合わせが終了し、帰り際に、営業さんが言いました。
〇日までにお振込み・・・いただけます・・よね?
それに対して、はっきりした返事ができないでいると
ここまで来て契約されないというのは、ご主人様の社会的信用にもかかわるかと思いますし・・・
えっ
Tさん、焦ってる?!
落ち着いて! Tさん!
この日のTさんはいつもとちょっと違いました、ちょっとワルイ顔してたよ。
そういうことを言わないタイプと思っていましたが 会社からもせっつかれたのでしょうか?
でもこちらも一生に一度あるかないかの大きな買い物です。
ゆっくりじっくり考える必要があります。
そして、一週間後、
では、契約の頭金振り込みます。
はい!ありがとうございます!
これからも今まで以上に励みます!
ついては、この前 相談した一階のシャッターを電動にする件
サービスしてもらえないかなぁ
はいっ!?
うっ?!
・・・わかりましたぁ・・・
では今後もよろしくお願いします~。
まとめ
割引やサービス交渉は契約前までが勝負!
タイミングを見極めつつ遠慮なく明るく攻める!
契約締結し、これで迷いもなくなりました。
ほぼ決まっていた間取りプランですが、完成形ではなかったのでまだまだやることがあります。
営業さんからも、
まだ2,3カ月は変更可能です
と言われていました。
施工開始のタイミングなどによっては、契約後の変更不可の場合もありますので、かならず「間取り」「照明」「クロス(壁紙)」「造作」「施主支給品受け渡し」などの期限を一つ一つ確認しておきましょう!
住宅ローンも組まないと!