「家を買う」ことを
私が初めて意識したのは35歳頃でした、
住んでいた社宅の取り壊しにより、退去することが決定した時です。
「家を買う」理由
周りの先輩賢母たちが いち早く引っ越し先を探して「賃貸に決めた」とか「〇〇に家を建てることにした」「〇〇の分譲は買い得よ」とか、いろいろな道筋を示してくれました。
今思えば、社宅は一歩玄関から外に出れば同じような金銭感覚、社会常識を持ったママたちが様々なお得情報を教えてくれて本当に助かったものです。
当時まだ新米ママだった私も影響されて
住んでいた所からそんなに遠くなくて適当な・・・ちょっとデザイナーズ系新築物件の資料を インターネットで 初めて取り寄せてみたりした。
家を買う理由は様々です。
一番多いのは、
●賃料を毎月払うなら買った方が得
と思えた時でしょう。
夫婦揃って節約タイプの我が家もまさにそれ。
私の頭に 初めて「家を買う」考えがよぎった35歳の時は まだ社宅暮らしで、金銭的にも その方がお得だったから「家を買う」に至りませんでした。
でも その10年後には賃貸補助がぐっと減り、まさに「買う方がお得!」の心理状態になって「家を建てる」ことになったのです。
そのほかには、
●ローンが組める年齢のうちに
●生活音を気にすることなく暮らしたい
●家族の人数が増えて大きな家に住みたい
●団体信用生命保険の安心
などがよく聞かれる理由です。
「どの街」に住む?
県外に転勤、というわけではないのなら、住み慣れた街で探したいと思うもの。
家を見て回るのも近い方が断然楽だし、土地勘があれば 地盤のゆるい土地や 街の雰囲気も 大体 知っていることが多くて安心。
実際、社宅から退去することになった当時、住んでいた場所の近くや 同じ沿線で探す人が多かったです。
普段乗る電車の路線が変わると システムや買い物する場所が大きく変わって、慣れるまでは不便を感じることもあるし、電車内の乗客や街の雰囲気も変わる、まったく知らない街に行くのは不安なもの。
一方、もし今住んでいる土地に不満があるなら、それを解消するチャンスにもなります。
住む街が人を作る とも言えるから、そういう機会に憧れの街に引っ越しちゃうのもありよね、「来年から港区民よ~!」とか。(我が家は都会派志向ではないのでそういう選択はなかったけど)
実家との距離も大事。
移動距離が長すぎたり、渋滞する地域を抜けなきゃいけなくなると本当にストレス。
できれば車で30分以内だといいよね。
実家が遠いなら、できれば空港や新幹線にアクセスしやすい所がいいし。
今思えば、35歳のあの時に文京区辺りで探しておくのもよかったかな、とは思います。
なぜかというと、子どもが成長して学校を選ぶ時に困らないし、習い事や塾も評判が高いところが多くて通いやすいから。
今の住まいは本当に大好きだけど、子どもの進学を考えた時には通学時間を考慮して志望を外す学校もあります。
やっぱり通学時間はdoor-to-doorで片道1時間以内にしたいです。
「家を買う」のはいつがいい?
そんな風に考えていると
「よほど条件がよくない限り、若い時に住むのは賃貸がいい」
という結論に。
変化が激しくても自分の都合でさっと引っ越すことができるし、将来家を建てるときのために たくさんの家に住んで経験が積める!
ちなみに35歳にして、初めて物件資料を取り寄せた私だったけど、パパにはまったく取り合ってもらええませんでした・・・。パパには ほんとに、まったく、一ミリも、「家を買う」という気持ちがなく。
一生、社宅。
私も、お金のことについても 無知だったし、住まいについて特にこだわりもなかったので、「家を買うメリット」を鼻息荒くして語るほどの意欲も知識もなかったし。
当時 私が資料を取り寄せたのは、写真で見た限りは おしゃれな内装の 若い夫婦に合いそうな物件だったけど、最寄り駅からどの程度の距離だったのか など大事な所は覚えていない。
そういう重要なとこ「覚えてない」って、やっぱり若かったと思う~
若い時は、まだお金のことがよくわかってなかったり、土地の価値や先の事を見越して考えるのも難しいから、あの時に買わなかったのは正解だったと思う。
特に こだわりの詰まった注文住宅はもちろんのこと、戸建て はよほど駅近だったり、条件が良くないと 売ることが難しいものです。
家族の人数が変わったり、生活や形が変わったりした時に すぐに対応できないと 大きなストレスを抱え込むことになってしまう。
そんなわけで「家を買う」のにおすすめの時期は
40歳を超えてから!
※個人的見解です
「今は買わない」という選択をした後
ひとつだけ、
あの時「家を買わない」という選択をした私たちに伝えたかったのは、
「いつか家を建てる時のために 動き始めてね~!」
ということ。
あの時から約10年後、いよいよ「家を建てる」ことになるのだけど、「もっともっと時間をかけて決めたかった~!」と思う事がたくさんある。
35歳の あの時は、「いったん家のことを考えるのを ストップ」してしまったけれど、ストップせずに「住みたい家」を考え続けて 情報収集を続けていたら もっと もっと 楽しめたし、慌てなくてよかったはず!
家は建て始めたら半年くらいで建ってしまうけど、実は その前に知っておいた方が良いこと、決めておいた方が良いことが 山のようにあるのです。
そして そのひとつひとつを決定するのに 時間をかければかけるほど 「満足度の高い家」が建ちます!
例えば、どこの会社に頼むか、どんな間取りにするか、使いたい家具 や 設備の情報収集など・・・。
10年前から考え始めてちょうどいいくらい。
旅行の行き先を決めたり ホテルを決めたりする時間が楽しいように、家づくりも 準備の時間に余裕があるほど本当に楽しい。
生活に目標ができるし、週末の過ごし方も充実します。
逆に 家を建てる準備に追われて「しなきゃいけない!」になると、ストレスがたまり夫婦喧嘩のもとにも・・・おそろしい・・・。
最高に幸せで楽しい家づくりのはずが、「間取りに失敗した!もうやり直せない!」とか「なんでこんなに大変なの?」「休日は休みたいのに・・・」
そんな悲しいことにならないためにも。
ぜひ!
「家って・・・」と 一瞬でも思った その時に「まだ早いよね」と抑えこまず、踏み出してほしいのです!
第一歩を!!
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